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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/03/24 現在/As of 2025/03/24 |
開講科目名 /Course |
日本法制史特殊講義(M)/JAPANESE LEGAL HISTORY |
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開講所属 /Course Offered by |
大学院/ |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 春学期/SPRING SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
火1/Tue 1 |
開講区分 /semester offered |
通年/Yearlong |
単位数 /Credits |
4.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
小栁 春一郎 |
科目区分 /Course Group |
大学院科目 講義科目 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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小栁 春一郎 | 法律学科/LAW |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
受講生が本講義を受ける目的は,本講義を通じて,民法典の成立過程とその特徴について,歴史的具体的観点から修得することである。受講生は,本講義を通じて,法学研究科博士前期課程「学位授与方針(DP)」の,「学位の裏付けとなる『能力』」のうち1の「法学?政治学の分野において,研究倫理を踏まえつつ,総合的,専門的,また学際的な教育?研究を行える能力」のみならず,2の「法学?政治学の分野における諸問題の歴史的背景に関する学識」を獲得し,さらに,3の「法学?政治学の分野において形成されている諸理論を分析する能力」の獲得を行う。 受講生は,また,「教育課程の編成?実施方針(CP)」のうち「法学の分野における研究に必要な基礎的能力」を,民法典という法律学職業人?研究者の必須事項に即して獲得する。さらに,履修系統では,「日本法制史の分野における,特定の研究課題に関する学術文献又は関連資料等に基づく専門的な学識を獲得,内容を精確に理解」することを要請されているが,これについても,民法典の歴史的成立という日本法制史上の重要テーマに即して達成する。 具体的には,受講生は,本講義を通じて,民法典の成立過程の重要資料,文献等についてとりわけ財産編物権部を中心に知識を習得し,また,説明できるようになる。春学期では,受講生は,いわゆる法典編纂史を中心にし,秋学期では,賃借権の例を取り上げて,成立時における法典調査会における議論を検討しながら,これらの意義について,現在の立場から位置づけできるようになる。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本科目は,講義科目であり,原則として講義形式かつ対面授業の形式で行う。なお,これが大学院側の事情により,実施不可能な場合は,zoom等による遠隔授業により行う。 受講生は,各回の講義について,事前学修?事後学修を求められ,講義において,自ら質問を行うこと,及び,教員からの質問に対応することが求められる。さらに,課題については,manaba等を通じて提出を求められ,できるだけ近いタイミングでフィードバックを得られる。受講要件については,特にないが,民法についての基本的知識を習得していることが求められ,また,本講義を通じて,基本的知識の再確認?深化を行う。 本講義では,教員からの質問を頻繁に行い,また,学生からの質問を促すなど双方向となるように工夫がなされる。学生からのまとまった資料発表(プレゼンテーション)の機会を設ける。資料を事前配布し,事前学修の参考にする。 |
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事前?事後学修の内容 /Before After Study |
事前学修として,前回において指摘された文献や事前配布の資料を読了しておくことが必要である(2時間)。具体的には,受講生は,文献テキストの該当ページを毎回必ず読み、そこにある専門用語,歴史的事件,人物等について,簡単な調査を行うことが必要である。 ?事後学修として、毎授業後に講義において提示された課題に取り組み,次回授業時前にmanabaを通じて提出すること(2時間)。さらに,当日受けた講義の要点を書きだし,疑問点を見つけておくことが必要である。 |
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テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
履修系統図における博士前期課程日本法制史の学修?教育目標が「特定の研究課題に関する学術文献又は関連資料等に基づく専門的な学識を獲得,内容を精確に理解し,論理的に整理?分析するとともに、当該内容に関連して学術的に高度な議論を展開できるようにすること」であることから,①理解,②整理分析,③議論展開の3点それぞれの到達度を勘案する。評価という刺激を通じて,受講生が,本講義の到達目標である「専門的な学識を獲得し,それを学術的な議論や論文執筆の場で活用」することを可能にする。 具体的には,①受講生の理解度については,講義での教員からの質問への回答を中心に,②受講生の成立分析力については,学生からの自発的質問及び問題点指摘に即して,③受講生の議論展開力については課題レポートの内容を中心に,評価?測定を行う。総合評価は,①,②及び③の集計となるが,各々30%程度の比重とし,さらに,課題レポート等への取り組み具合いを10%程度組入れ,総計で100%として評価を行う。①理解度については,定義?用語の正確な理解,②整理分析力では各重要概念の比較?関連付け,③展開力では,レポートの構成力等を重視する。評価については,第7回講義終了時に中間評価を提示し,受講生への刺激とする。 |
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備考 /Notes |
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関連科目 /Related Subjects |
民法特殊講義 | ||||||||||
到達目標 /Learning Goal |
日本法制史の分野における特定の課題に関する日本語及び外国語の学術文献又は関連資料等に基づく講義を通じて専門的な学識を獲得し、それを学術的な議論や論文執筆の場で活用できるようにする。 |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | 民法典成立史の概要 | 民法典編纂前の民事法及び民事司法制度の特徴を概観し,条約改正のために,民法典編纂が必要であったことを学ぶ。 | |
2 | ボワソナード草案の特徴 | 旧民法典編纂者であるボアソナードの経歴,思想等を見た後,その物権法の特徴を学ぶ。物権変動論を中心とする。 | |
3 | ボワソナード草案の特徴 | ボアソナード草案の債権法の特徴について学修する。特に,売買規定に注目する。 | |
4 | 旧民法典財産編の概要 | ボアソナード草案に対する日本人編纂委員の意見等について,当時の資料を中心に分析を行い,概要を学ぶ。 | |
5 | 旧民法典財産編の概要 | 旧民法典について,フランス法との異同に注目しながら,その特徴について把握する。 | |
6 | 三博士の法思想(穂積,梅,富井) | 穂積,梅,富井の法思想について,まず,穂積の経歴,著作等を手がかりに,その法思想を学ぶ。 |